Tax Avoidance と Tax Evasionの違い(節税と脱税の違いとは?)アメリカで脱税がバレたらどうなる?

私たちは生活する上で多くの種類の支出を行なっています。その中でも税金は私たちにとって切っても切れない存在ではないでしょうか。

Nothing is certain except death and taxes - This famous quote about taxes originated with Benjamin Franklin in 1789. 人生には確かなモノは何一つないが、死と税金は確かだ、と現100ドル紙幣の肖像画のベンジャミン・フランクリンが言ったと伝えられています。

私たちは日々、直接または間接的に様々な種類の税金を支払っています。私もなるべくであれば支払う税金は少ない方が理想的です。ただし、税金を抑えるための方法や対策はたくさんありますが、非合法な方法もありますので注意しましょう。

この記事ではTax Avoidance と Tax Evasionの違い(節税と脱税の違い)について説明します。

Tax Avoidance 節税について

Tax Avoidanceとは合法的に納税義務を最小限度にする行為を意味します。簡単に言うと節税になります。下記にいくつか例を紹介します。

  • 個人、法人共にルールの下、可能な限り所得控除額を増やすことにより課税所得を減らす。
  • 仮の納税額が決まったあと、可能な限り税額控除(タックスクレジット)を増やすことにより納税額を減らす。
  • IRAなどのリタイアメントプランを使い、納税の支払いを繰り越す。
  • 医療貯蓄口座 (HSA) へ入金する。
  • 従業員退職給付制度(Employee Retirement Plan)を利用することにより会社が毎月拠出する掛金は、会計「福利厚生費」として費用になるので、法人税法上は全額損金とすることができる。
  • Like kind exchangeを使用し、キャピタルゲイン税の支払いを繰り越す。
  • 投資資産をより長く保有し、キャピタルゲイン税率の引き下げをする。

Tax Loophole(税法の抜け道)と言う言葉をよく聞きますが、あくまでもTax Avoidanceの一種で合法的であることが前提です。税法は非常に複雑であり、更に昨今のグローバル、インターネット社会においてより複雑になって来ています。税務の専門家と相談した上で合法的な対策を取りましょう。

Tax Evasion 脱税について

Tax Evasionとは納税者が偽って確定申告を申請したり、その他不正行為により所得や税務情報の全て、または一部を税務署に隠すことで納税を免れたり、税還付金を不当に多く受けることを指します。これらの行為は非合法となります。下記に例を紹介します。

  • 受け取った収入を少なく報告する。(現金で受け取った収入の未申告など)
  • 海外の収入を申告しない。
  • ビジネスの収入と経費を偽って税務署へ報告する。
  • 実際に発生した納税額より過小報告する。
  • 控除額を過大報告する。
  • 会計帳簿を2つ作成する。
  • 非合法ビジネスの収入を申告しない。

歴史上最も有名な脱税事件には、アルカポネの件が挙げられます。 有名なギャングであったアルカポネはかつて「政府は違法ビジネスで得た所得に対して法的に税金を徴収することはできない」と言いました。 しかし、最高裁判所は1927年に違法に稼いだ所得は、課税の対象であるとの判決を下しました。1931年にカポネは、1925年から1927年までの期間5回の脱税で有罪判決を受け、連邦刑務所で11年の刑を言い渡され、50,000ドルの罰金と7,692ドルの裁判費用、さらに215,000ドルの未払税と利息が課せられました。この事件の後、脱税による有罪判決は地下経済の犯罪者を撲滅するための主要な手段となりました。

脱税には厳しい罰則があります。 有罪判決には、個人の場合は最大100,000ドル、企業の場合は最大500,000ドルの罰金が科せられます。 違反すると、最高5年の懲役が科せられる場合もあります。

まとめ

支払う税金を抑えることは多くの納税者にとって大変嬉しい出来事であります。しかし、節税ばかりに集中していたせいで、誤って税法から外れている行為をしては本末転倒となってしまいます。節税と脱税は全く異なる行為となりますので、税法に沿った正しい節税方法を学ぶことがとても大切です。

もしあなたが行っている節税方法に不安がある場合は、税務専門家に相談し、節税と脱税の境界線をしっかり区別してもらうことが重要です。

お気軽にお問い合わせください。080-2557-2592日本時間 9:00-18:00 [ 土日・祝日除く ]        米国電話番号 +1-310-697-2664           東海岸時間9:00-18:00 [ 土日・祝日除く ]

お問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です