Form W-2とは

アメリカの税務で使用される書類には沢山の種類があります。その中でもForm W-2は一般の納税者や雇用者にとって一番関わりが深い書類になります。あなたがアメリカ居住者の場合、必ず一度は耳にしたことがあると思います。また、これからアメリカで勤務する予定のある方は、この記事を参考にして、今後の税務作業に活かして頂けると幸いです。

概要

Form W-2とは、課税年度に対して雇用主から従業員へ渡される源泉徴収票です。雇用主は各従業員に対して、年間600ドル以上報酬を支払った場合は、 従業員の年収と給与から源泉徴収された所得税をIRSへ報告します。 Form W-2を受け取る従業員は、雇用主から支払われる給与から所得税が源泉徴収されています。自営業者やフリーランサーとして働く人は、Form W-2ではなく代わりにForm 1099を受け取ります。

また雇用主はForm W-2を使用して、年間を通じて支払った従業員のFICA税(社会保障税とメディケア税)を報告する必要があります。 1月末までに、雇用主は、社会保障局(Social Security Administration)へ各従業員の課税年度のForm W-2とW-3を提出する必要があります。 社会保障局は、これらの情報を使用して各従業員が受け取ることができる社会保障給付金額を計算します。

確定申告時

Form W-4を使用して、従業員は雇用された時に毎回の給与から引かれる源泉徴収額を決定します。Form W-2には一年を通して受け取った給料や源泉徴収額が記されており、従業員はその情報を確定申告書に反映させます。雇用主は、課税年度末の翌月1月31日までに従業員へForm W-2を送る必要があります。受け取った従業員は4月15日の確定申告日にForm W-2を使用して確定申告をします。もし1月を過ぎてもForm W-2が届かない場合は雇用主へ伝えましょう。

Form W-2の項目

  • Box a-f、雇用主と従業員の名前、住所、納税番号等
  • Box 1、課税所得、チップ、その他報酬
  • Box 2、年間連邦源泉徴収税額
  • Box 3、社会保障税対象の勤労所得
  • Box 4、年間社会保障源泉徴収税額
  • Box 5、メディケア税対象の勤労所得
  • Box 6、年間メディケア源泉徴収税額
  • Box 7、給与の一部がチップの場合、チップで報告した金額
  • Box 8、雇用主がチップで報告した金額
  • Box 9、現在不要
  • Box 10、雇用主から受け取った扶養家族手当の金額
  • Box 11、非適格制度(non-qualified plan)で雇用主から受け取った繰延報酬(deferred compensation)の金額
  • Box 12、課税所得以外(Box 1)の他の種類の補償額または減額。1文字または2文字のコードにより補償額の種類の詳細を示しています。 たとえば、401(k)プランへの拠出が含まれる場合があります。
  • Box 13、連邦所得税の源泉徴収の対象とならない給与、雇用主が後援する退職金制度に参加した場合、または保険会社などの第三者を介して病欠の給与を受け取った場合に報告するための3つのボックスがあります。
  • Box 14、その他上記に該当しない情報
  • Box 15-20、W-2の最後の6つのボックスはすべて、州税と地方税について税金の対象となる給与の額や源泉徴収額を示しています。

まとめ

アメリカの会社に勤務する従業員は、毎年Form-W2を受け取ります。しかし、日本のように雇用者が従業員の代わりに確定申告を申請することはありません。そのためアメリカで働く従業員は、日本の源泉徴収票に非常によく似た役割のあるForm W2を使用して、毎年4月15日にIRSへ自身で確定申告を申請する必要があります。

当事務所は、個人の確定申告書作成サービスを一番得意としており、アメリカで働く方の税務作業の軽減をモットーに活動しています。個人確定申告にお困りの場合がいつでもお問い合わせください。

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