Form W-9の記入方法
Form W-9は、IRSの税務フォームであり、あなたが企業から報酬、料金、契約金等を受け取る場合に、企業があなたの名前、住所、納税者識別番号(TIN)を確認するために使用します。基本的に企業からForm W-9を受け取る人は、米国市民、または税務上米国居住者となります。最も一般的な例としては、個人事業主(フリーランサーなど)としてアメリカで働く場合、仕事の請負先の企業からForm W-9の提出を依頼されることがあります。
Form W-9の使用用途
もしあなたが独立した個人事業主、フリーランサー、または自営業者である場合、1月下旬に請負先の企業やクライアントから確定申告時に必要なForm 1099-NEC(雑収入証明書)を受け取ります。企業には、Form 1099を作成するために、あなたにForm W-9を提出してもらう責任があります。ただし、企業はForm W-9をIRSへ提出する必要はありませんが、あなたの税務情報としてForm W-9を保管しておく必要があります。また企業は、課税年度中支払った報酬をForm 1099に記載し、その報酬が源泉徴収の対象になるかどうかを確認します。
Form 1099には、契約の一部として支払われる報酬、料金、契約金等の情報が含まれますが、これらに限定されることはありません。 特定の不動産取引、投資に対して支払われる配当、 及びその他のさまざまな金融取引に対しての所得も含まれます。
そのため、銀行、証券会社、その他金融機関もあなたへForm W-9を渡し、利息、配当、債務のキャンセルなどの所得情報をForm 1099によって受け取ります。
Form W-9とForm W-4の違い
あなたが個人事業主、または従業員として働く時に、あなたの税務情報を企業やクライアントへ提出します。もしあなたが個人事業主として働く場合は、Form W-9を企業へ提出し、企業から課税年度のForm 1099(収入証明書)を受け取ります。あなたは受け取ったForm 1099を基に確定申告をします。
従業員として働く場合は、Form W-4を雇用主へ提出し、雇用主から課税年度のForm W-2(源泉徴収票)を受け取ります。あなたは受け取ったForm W-2を基に確定申告をします。
記入方法
- STEP 1:あなたの名前を記載します。
- 確定申告書と同じ名前を記載してください。
- STEP2:事業名を記載します。
- 個人事業、またはLLCの事業名があり、STEP1と異なる名前でビジネスをしている場合は
その名前をSTEP2に記載します。
- STEP 3:事業体を選択します。
- あなたの事業体が、個人事業主、パートナーシップ、Cコーポレーション、Sコーポレーション、トラスト/エステート、LLC、または「その他」のどのタイプに該当するか選択します。ほとんどの場合は個人事業主に該当しますので、Individual/sole proprietor or single-member LLCを選択します。
- STEP 4:個人としてW-9に記入する場合は、このセクションに記入する必要はありません。
- 特定の企業や組織は条件を満たした場合、源泉徴収することを免除されており、この項目に記入する必要があります。当てはまる場合は、理由を表す番号または文字コードを記載必要があります。
2行目は外国口座税務コンプライアンス法(FACTA)に関して記載します。外国の金融機関は通常、アメリカ市民への支払いを報告し、その支払いから税金を源泉徴収する必要があります。ただし、特定の市民はこれを免除されており、免除を請求するためにForm W-9の指示から該当するコードを入力する必要があります。
- STEP 5 & 6:あなたの住所を記載します。
- 住所がビジネスを行なっている住所と異なる場合は確定申告書と同じ住所を記載してください。
Requester’s name and address (optional)、Form W-9の記入を依頼する企業やクライアントの名前と住所を記録できます。 納税者番号を提供した相手を記録しておきたい時にこのボックスに記載します。
- STEP 7:口座情報を記載します。
- あなたがForm W-9に関連する銀行や証券などの口座情報を金融機関へ提供する必要がある場合は記載します。
- STEP 8:納税者番号とサインをします。
- Part1: 個人事業主の場合はソーシャルセキュリティー番号、法人の場合EIN(米国法人納税者番号)を記載します。
Part2: あなたのサインと日付を記載します。
まとめ
あなたがアメリカ市民または税務上居住者で、個人事業主、フリーランサー、自営業者としてアメリカで働く場合は、Form W-9を記入する機会があるでしょう。その際は、この記事が少しでも役に立つことを願います。
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